かなしい皇居めぐりや

この土も母との暮らし染みている朝顔咲くを愛でし葉月よ

この世ごときめねばならぬ夜なのにうたの遊びに憑かれておりぬ

双子っこあやす隣家のしあわせを聴けば父母ひたに恋しき

青紫蘇のまびき菜かめばしあわせもほのかに香る母よ元気か


涸れうたをうたうしかない夜もある父よ今ならわれにどう云う



こころ病むゆえに旅などかなわなき母を連れ来ぬ皇居見物

長女とはもう暮らさないという母と娘になるとは知らぬ二人の旅行

あの秋のさみしき十月二十日なり母娘ふたりの皇居見物

眠ってるように思えど美しと母言うクロマツの樹々、森を

外苑をカタカタカタと車椅子日比谷で和風パフェを二人で
[PR]
by yuriechamomile | 2012-10-27 22:35 | 短歌 | Comments(0)

昨日はオフでした

山手線降りて絵を見に行くよりも三度巡りて疲れをとる日


疲れとは憑かれて病むということか車両の人声耳につらくて


エールをば贈りたくなる赤い靴ジーンズをはくお婆ちゃん乗り来る


老いからの赤い口紅赤い靴ジーンズに嘉しと知りぬ乗車日
[PR]
by yuriechamomile | 2012-10-19 08:16 | おひとりさまうた | Comments(0)

今日のうた

喰いちぎれるやうにゴーヤの葉は朽ちて父の逝きたる秋は来にけり


晩年の父は寂しという叔父の抗議はまさにわれへの言葉


年賀状さえ来なくなる一番に父が慕いし栄子叔母さん



すこやかな親いてこその傲慢を思いしりたるホームへの道

「またくるね」と寂しがりやになる母の指を握れば孝行のよう

鬱病みはただの運動不足だと言い聞かせつつ忙殺の日々

自分以外の者へ費やす時間なら謝りつづける父への日々を

 

時間という宝をもてる若人の歌人の標連作を詠む
[PR]
by yuriechamomile | 2012-10-08 23:38 | おひとりさまうた | Comments(0)

題詠ブログです